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分野別カテゴリー: まちづくり 教育 産業

2024.04.18

レポート:芸術体験ワークショップ「谷口吉郎 基本設計の『黎明館』『県立図書館』を散策しよう」

 

3月30日(土)の午後、黎明館にて芸術体験ワークショップ「谷口吉郎 基本設計の建築を散策しよう」が開催されました。

日差しのあたたかいよい天気のなか、幅広い世代の計5名の方々にご参加いただきました。
講師は鯵坂徹さん(元鹿児島大学教授)、中村圭吾さん(sail )、深港恭子さん(黎明館主任学芸専門員)のお三方です。

 

まず初めに簡単な自己紹介を済ませたのち、さっそく黎明館の散策を行います。
先生方の熱のこもった解説に参加者のみなさんも頷きながら鑑賞されていました。

鹿児島で採れる素材をつかった仕上げ材料や薩摩焼の壁画など、素材や細部の収まりに様々なこだわりを感じることができました。
鯵坂先生からは建築物の計画や材料のお話を、黎明館主任学芸専門員の深港さんからは陶器のタイルやバックオフィスのお話を伺うことができました。

 

 

その後、各自で自由散策をしました。同じく谷口吉郎が基本設計を行なった、隣接している県立図書館に行ってみたり、黎明館の外側をぶらりと歩いてみたり…。各々で建物について見つめ直し、気づきを書き留める時間となりました。

 

 

続いて、黎明館内の城山シーズニングにて散策の時間に撮った写真やメモを整理し、意見や気づきを発表しました。参加者のみなさんそれぞれの視点から語られるお話はどれも新鮮で興味深く、新しい発見となりました。

 

みなさんの発表が終わってからも、机を囲んで黎明館についてのさまざまな会話が繰り広げられました。


参加者のみなさんからは以下のようなご意見をいただきました。(一部抜粋)

・専門的なお話をうかがえた、貴重な機会でした。とても楽しかったです!

・ありがとうございました。楽しかったです

 


建築は現代において専門化が著しい分野ですから、なかなか文化的な視点で建物を観る機会は少ないかもしれません。そんな中、来訪者が感覚的にも心地よいと感じられたり、設計者の意思や精神を享受できる「名建築」がこの鹿児島市にあることは尊いことだなと改めて思いました。

 

 

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