イベントレポート

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2021.11.24
レポート:音とあかりの散歩道2021

レポート:音とあかりの散歩道2021

2021年10月30日(土)幻想的なあかりの中で音楽を楽しむイベント「音とあかりの散歩道」が2年ぶりに開催されました。

このイベントは、鹿児島市が多くの市民に音楽や美術、伝統芸能など様々な文化に触れてもらう事により鹿児島の魅力を再発見したり、文化を通じた元気な地域づくり・人づくりを進めていくことを目的とした「文化薫る地域の魅力づくりプラン」に基づいて企画されたものです。

今年は、新型コロナウイルス感染症対策をとりながら、鹿児島文化ゾーンにある鹿児島市立美術館前庭会場、照国公園会場、中央公民館会場の3会場で、幻想的なあかりの展示や多彩な音楽のステージ、ワークショップなどが行われました。

途中、あいにくの雨となり野外ステージが中断される場面もありましたが、来場者はそれぞれの会場のステージやあかり作品を楽しんでいました。


目次
◆照国公園会場
◆中央公民館会場
◆鹿児島市立美術館前庭会場


◆照国公園会場

【時間】15:00~20:30 
【内容】音楽ステージ、あかりの演出

照国公園会場では、手作りによるあかりの演出の中、県内で活動する音楽団体のステージが披露されました。途中からの雨の影響で、残念ながら出演できなかった団体もありましたが、中断や休憩を挟みながら、出演予定の13組中7組の団体が出演し、コーラスやリコーダー演奏など多彩なステージを披露しました。


 

《かごしまジュニアコーラス》
小学生から高校生までの14名で活動している「かごしまジュニアコーラス」。
「パプリカ」や「茶碗蒸しのうた」などをダンスとともに披露し、明るく元気な歌声でオープニングを盛り上げました。


 

《リコーダー アンサンブルチェスト》
平成18年に結成した社会人リコーダー愛好家によるグループ「リコーダーアンサンブルチェスト」。
演奏の途中から雨が降り出しましたが、観客のみなさんはリコーダーの伸びやかな音色に最後まで魅了されました。


 

《市民参加型音楽劇 ソラウタ》
4歳から90歳代まで、幅広い世代のメンバーで構成された「市民参加型音楽劇ソラウタ」。
雨が降り出した為、ステージが中断してしまい、一時は出演も危ぶまれましたが、子供たちの「歌いたい」という強い気持ちで出演することとなりました。始まる頃には沢山の観客で客席がいっぱいとなり、雨にも負けず全力で歌う姿に会場は感動的なムードに包まれていました。


   

《鹿児島玉龍中学校・高等学校合唱部》
「歌は力、歌は希望!」をモットーに、中学生と高校生が心をひとつに合唱を楽しんでいる「鹿児島玉龍中学校・高等学校合唱部」。
会場は、暗くなり雨も続いていましたが、灯り始めたあかりが創りだす幻想的な雰囲気の中、美しいハーモニーを響かせていました。


   

《Sparkle》
コロナ収束への祈りも込めて歌いたいと出演したゴスペルグループの「Sparkle」。
雨の心配も吹き飛ばす迫力ある歌声を披露しました。


 

《La Fontana》
歌が大好きなアマチュアの社会人サークル 女声アンサンブル「La Fontana」(ラ・フォンターナ)。
神秘的な歌声が、より一層、幻想的な雰囲気を盛り上げていました。


  
 

ゲスト出演
《鹿児島サクソフォン室内合奏団》
最後のステージを飾ったのは、鹿児島県在住のサクソフォンプレイヤーで組織される、サクソフォンによる室内合奏団「鹿児島サクソフォン室内合奏団」。
雨の中での楽器演奏は難しい為、ぎりぎりまで状況を見守っていましたが、奇跡的に雨が止み、出演することができました。
サクソフォンの一体感あふれる音色が会場を盛り上げ、観客らはトリを飾るにふさわしい圧巻のパフォーマンスに魅了されました。


 

開場入り口では、新型コロナウイルス感染症防止対策が実施されました。


   

来場者の願いが込められたメッセージで作る大きな灯ろうや、市内の学生が制作したあかりの作品などが、会場を華やかに彩っていました。

《出演予定だった団体》雨のため残念ながら出演がかないませんでした。
・ヨッシーアイランド
・ファンタジア
・coro-ne♪
・本田浩平
・鹿児島ウィンド アンサンブル
・Realdeal Music Orchestra


◆中央公民館会場 「TSUNAGU和のせかい~むすびゆく未来へ~」

【時間】15:00~17:00  
【内容】邦楽・伝統芸能ステージ、あかりの演出

中央公民館会場では、日本各地に古くから伝わる伝統文化・伝統芸能を継承している団体が出演し「TSUNAGU和のせかい~むすびゆく未来へ~」というテーマのもと2部構成で舞台が作りあげられました。


 

《~和楽の笑~  狂 言》
「柑子」
吉野兵六狂言同好会:主人/網谷正美(狂言師) 太郎冠者/東畑光南
今年で活動10年目の「吉野兵六狂言同好会」は、高校3年生の東畑光南さんと師匠である狂言師の網谷正美さんの2人で「柑子」を演じました。東畑さんは小学2年生から狂言を習いはじめ、狂言の楽しさをより多くの人に広めたいと日々活動に力を入れています。「太郎冠者」の軽妙な話術と「主人」とのやり取りの芝居に観客の大きな笑いを誘っていました。


 

《~慈~  日本舞踊》
「連獅子」
吾妻流典紀代会:親獅子/吾妻典紀代仔 仔獅子/倉山千穂
獅子の厳しい英才教育、父は子をけわしい谷底へ蹴落とすという演目「連獅子」を師匠と弟子で織りなす古典舞踊となりました。倉山さんは3歳から日本舞踊を習いはじめ、現在大学生となり、少ない練習時間の中、師匠と2人で演じあげました。親から子へ、師匠から弟子へと「つなぐ」姿を力強い舞で表現し、観客を魅了しました。


 

《~悠久の譜~》
-福島雄次郎作品から-
〈作品1 女声合唱〉
合唱/Prunus・鹿児島女子高等学校音楽部


 

〈作品2 邦楽四重奏曲〉
箏/鹿児島県箏曲会 尺八/福田 井山


    

〈作品3 わらべうた〉
箏/鹿児島県箏曲会・鹿児島女子高等学校箏曲部 尺八/福田 井山  合唱/Prunus・鹿児島女子高等学校音楽部
演奏指揮/盛山 春樹
鹿児島・奄美の民謡を取り入れ、多彩なジャンルでの活動を展開した鹿児島ゆかりの作曲家 福島雄次郎氏の作品で構成した合唱・筝・尺八の合わせは、総勢50名ほどの壮大で圧巻なステージとなりました。
鹿児島女子高等学校では数十年にわたり同じ作品を先輩から後輩へ歌い継がれており、今回の合同演奏でひとつの伝統と継承を肌で感じました。


   

《~郷の祭~  民俗芸能》
「小山田太鼓踊り」
小山田町太鼓踊り保存会・小山田小学校児童
小山田太鼓踊り保存会の活動は約50年続いており、伝統文化を伝承していくために小山田小学校の5、6年生に練習の指導など行っています。今回のステージは保存会と小学生が初めて合同で踊りを披露しました。小学生は、「マスクを付けながら踊る練習は大変だった」と話していましたが、リズムよく鐘の音に合わせた軽快な踊りは、観客に元気を与えました。


     
     

【その他の出演者】
・桜山舎中
・薩摩琵琶同好会
・呉 采瞳(北辰会)


 

市内の学生手作りのあかり作品も展示され中央公民館を彩りました。


◆鹿児島市立美術館前庭会場

【時間】17:00~20:30
【内容】あかりの演出、あかり制作ワークショップ

鹿児島市立美術館前庭会場では、松陽高等学校美術科、鹿児島玉龍中学校・高等学校美術部、鹿児島大学美術専修有志のみなさんが制作したあかり作品の展示や、あかり作品を制作するワークショップなどが行われました。

 

松陽高等学校 美術科の生徒らは、江戸時代の浮世絵を現代版浮世絵にアレンジした灯ろう作品や和傘を制作しました。訪れた人は、温かい灯りが醸し出す幻想的な雰囲気を楽しんでいました。


  

会場中央には、鹿児島玉龍中学校・高等学校の美術部の皆さんが竹と和紙で制作した桜島のオブジェが展示され、写真撮影のスポットとして賑わっていました。


     

鹿児島大学美術専修有志の皆さんは、ハロウィンの魔除けやコロナを祓う意味も込めて星と光のあふれるハロウィンの街並みをイメージした作品を制作しました。


   

手持ちの灯ろうを制作するワークショップでは、親子一緒に制作を楽しむ姿がみられ、参加した子供たちは完成した作品に笑顔を見せていました。


   

その他、会場の周辺には福祉団体やあいご会、町内会、市民の手作りの灯ろうが飾られ街ゆく人の目を楽しませていました。


   

市民参加型のイベントとして、「音とあかりの散歩道2021」の企画、運営には市内の学生が携わりました。


   
   


当日は、約950人が訪れた「音とあかりの散歩道2021」。

来場者からは、「毎年、楽しみにしていたけど昨年は中止になって残念でした。今日は非日常を楽しめました。」
などの感想がきかれました。

コロナ禍で文化芸術に触れる機会が減る中、市民にとっては久しぶりに伝統芸能や音楽、美術などの文化を満喫できたイベントになったようです。

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