レポート・インタビュー

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2018.10.31

レポート「絵はがきを廻る文学と美術の交流〜ギャラリートークと絵はがきワークショップ 9/18」

鹿児島市では「文化薫る地域の魅力づくりプラン」に基づき、

文化・芸術によって「ひと」と「まち」を元気にする取り組みを進めています。

今回は鹿児島市立美術館、夏の所蔵品展「漱石×五葉〜絵はがきが繋いだ二つの才能」にあわせたワークショップ第2弾として、9月18日(祝・月)に美術と文学の面白さを体感してもらう一般の方々向けのギャラリートークとワークショップが開催されました。


ギャラリートークでは、かごしま近代文学館の吉村弥依子学芸員が漱石と五葉それぞれの生い立ちや関わりなどを分かりやすく説明。

漱石と五葉の最初の絵はがきのやり取りや、五葉の兄である貢とのエピソードなども交えたユーモアのある解説に皆さん笑みがこぼれていました。

 

 

次に市立美術館の山西健夫副館長が「我が輩は猫である」の初版本のデザインなどについて解説。

漱石はイギリス留学時に見たアールヌーヴォー様式の美しい装丁に魅せられ、そのような本を日本でも作りたいと、自身の初版本に同様の様式を取り入れたとのこと。皆さんメモを取りながら熱心に見入っていました。

 

 

その後、地階の市民アトリエに移動し、「絵はがきで感謝を伝えよう」というテーマで、絵はがきワークショップを開始。

 

 

参加者は講師の長野昌代先生に作品作りのアドバイスを受けながら、秋にちなんだ栗やナスなどの野菜、彼岸花などを題材に、家族やお世話になった方への感謝のメッセージを添えた絵はがきを完成させました。

 


取材&写真:かごしま文化情報センター(KCIC)