2016.10.08
レポート【わたしたちのうた、わたしたちの踊りをつくるワークショップ 第4回目】
2016年9月10日(土)に、ダンサーの手塚夏子さんをお迎えして行う「わたしたちのうた、わたしたちの踊りをつくるワークショップ」の第4回目を実施しました。
今回は、参加者の皆さんが考えてきた「人と人の間からうたや踊りを立ち上げる方法」を皆で実践。みなさんの案をもとに、どうやったら人々の間から、自然にうたと動きがうまれるかを考えながら、ひとつずつ試していきました。
案①:昨日の行動を再現してみる。
まず、「昨日の行動を再現してみる」という案を実践。
皆、昨日一日の行動を思い出しながら、それぞれ体を動かしました。それぞれの暮らしや職業によって、同じ動作を繰り返していたり、せわしなく動き回っていたり、様々な動きが見られました。
案②:言葉を使わずに、言いたいことを伝える
第2回目のワークショップで行った「間にあるもの音頭」の実験で完成した歌の歌詞を、それぞれ動きにしてみました。
その後、3人1組になり、内容はそれぞれ明かさずに2人がジェスチャーで会話をし、1人がその動きを見て、解説をつけました。動きで、どれだけ伝えることができるのか。またそこに生じるズレを、観察しました。
案③:言葉と動きのしりとり
最初の人がある言葉を発し、その言葉を動きにする。そしてそれにつながる言葉を次の人が発し、そしてそれを動きにする、というもの。
途中、普通の会話や雑談が混じりながら、またしりとりに戻ります。その行ったり来たりする感じが、「間」っぽいという言葉が手塚さんよりありました。
案④:ある動きをずっと繰り返す。
思い思いに、皆一つの動きを繰り返します。すると自然とまわりの人から、手拍子や掛け声などがかけられました。
手塚さんより、よく念仏踊りなどで、8の字を描く動きが見られ、それが踊りやすいのではないか、というお話があり、それを試してみました。
そして自分が心地よいと感じる動きをしながら、話をすると、動かずにいるよりも、自然だということがわかりました。
その後、人によるノリの違いや、なかなか踊り出せない人の場合にどういう工夫をすると踊りやすいのかを考えました。
参加者の中から、仮面をつけるなど、自分の顔がわからなくなったていたら踊りやすいという意見や、音があったほうがノリやすいという意見があり、次回はそれらを試してみることに。
みんな同じノリではなく、どうやったら、色んな違う人同士が、ノれるようなうたと踊りを作れるか。
手塚さんより、今、みんなのアイデアの中から、ちょっとずつ、出て来ている。それを、みんなで、どこまで発展させることができるか。答えを一挙に作るのではなく、反応し合ってみんなが納得できる落としどころを見つけたい。と言葉がありました。
また、11/3(木・祝)のイベントについても、まずは自分達にとって楽しくて、いい時間になること。そして訪れた人が、「お、何か楽しそう」と、混じってくれるようなものになることを目指します。
写真:宮園めぐみ