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2015.09.01
みえないものとの対話 Dialogue with Something Invisible

みえないものとの対話 Dialogue with Something Invisible

人々は古来より、うつろいゆく四季や見えないものを敏感に感じ取り詩や歌に詠んできた。近年の飛躍的な技術の発展によりどんなに社会が変化したとしても、中心には人間があり、自然があり、もやのような曖昧さがある。同時にユーモアや意識の底に眠る記憶、矛盾、第六感といったものも人間に備わった普遍的で根源的な感覚と言えるだろう。
本展で取り上げる作家は全員1980年代生まれであり、プログラミングやwebサービスを用いて制作を行っている。音や光を組み立てることで、非日常の異空間を表現させる久門剛史。インターネットのドメイン名を作品として、web上で発表するラファエル・ローゼンダール。コンピューターによって作られた虚構と現実とが因果関係で結ばれているかのような錯覚を起こし、関係性の違和感を炙り出す谷口暁彦。何気ない日常を見つめ、webサービスや3Dプリンタを用いて、コンセプチュアルな作品を生み出す渡邉朋也。それぞれに表現手段が異なるが、共通しているのはプログラミングなどを駆使しながらも、「水」や「風」といった自然現象、あるいは記憶といった予測不可能さを作品に取り込み昇華させる詩的な感性にある。情報と娯楽が溢れる現代において、彼らの作品は私たちの常識をときほぐし、新たな視点で世界を眺めることを教えてくれるに違いない。


展覧会情報

◯概要
会 期: 2015年10月10日(土)~11月8日(日)
時 間: 10:00〜20:00
会 場: 三菱地所アルティアム
住 所: 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
電 話: 092-733-2050
料 金: 一般/400円、学生/300円、高校生以下無料、再入場可
     アルティアムカード会員・イムズカード(三菱地所グループCARD)会員無料。
休 み: 10月20日(火)
主 催: 三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社
後 援: 福岡市、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団
協 力: イムズ、オオタファインアーツ、Takuro Someya Contemporary Art、株式会社 九州インターメディア研究所、デジタルハリウッド福岡校
企 画: 三菱地所アルティアム
詳 細: http://artium.jp/exhibition/2015/15-06-mienaimono/

 


関連イベント(すべて参加無料・予約不要)

◯オープニングレセプション
日 時: 10月10日(土)18:30〜20:00
会 場: 三菱地所アルティアム(イムズ8F)
参加作家によるギャラリートークを行います。

◯アーティスト・トーク <久門剛史>
日 時: 10月11日(土)14:00〜(60分程度)
会 場: QBCサテライトスタジオ(イムズ8F)
定 員: 25名程度

◯アーティスト・トーク <谷口暁彦+渡邉朋也(思い出横丁情報科学芸術アカデミー)
日 時: 10月17日(土) 開場17:30〜 開演18:00〜(90分程度)
会 場: デジタルハリウッド福岡校セミナールーム(イムズ11F)
登壇者: 藤岡 定(アーティスト/「anno lab」代表取締役)
定 員: 50名 ※当日、定員に達し次第、受付終了とさせていただきます。

 

登壇者プロフィール
藤岡 定 /Sadam Fujioka

福岡を拠点に活躍するアーティスト、デザイナー、研究者、クリエイティブ・ラボ「anno lab」代表。楽しさや知的好奇心を呼び起こすことをテーマに多岐に渡るアートワークを手掛けている。昨年開催された「福岡アジア美術トリエンナーレ2014」には「anno lab」として選出されるなど現代美術の領域においても活躍している。


◯本展ディレクターによる作品解説
日 時: 10月24日(土)、11月1日(日)、11月3日(火・祝)、11月7日(土)/ 16:00〜(30分程度)
会 場: 三菱地所アルティアム(イムズ8F)※展覧会チケットが必要です。

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ラファエル・ローゼンダール《looking at something.com》 川崎市市民ミュージアム 2013年 ©Rafaël Rozendaal Courtesy of Artist and Takuro Someya Contemporary Art

 


 

◯作家プロフィール
久門 剛史 / Tsuyoshi Hisakado(1981-)

京都生まれ、京都在住。京都市立芸術大学大学院修了。様々な現象や歴史を採取し、音や光、立体を用いて個々の記憶や物語と再会させる劇場的空間を創出している。近年の主な展覧会に「still moving」(元・崇仁小学校/京都/2015)、「現代における信仰とは?『私の神さま|あなたの神さま』」(成安造形大学/滋賀/2014)、「Quantize」(オオタファインアーツ/東京/2014)、「Exchange – 種を植える-」(国際芸術センター青森[ACAC]/2013)、「shiseido artegg 久門剛史展」(資生堂ギャラリー/東京/2013)など。2002 年よりアーティストグループSHINCHIKA にサウンド担当として参加。平成27年度京都市芸術文化特別奨励者(2015)。
http://tsuyoshihisakado.com

 

ラファエル・ローゼンダール / Rafaël Rozendaal(1980-)

オランダ生まれ、ニューヨーク在住。ブラジルの大統領だった曽祖父、画家の父、ファッション・ジャーナリストの母のもとに生まれる。インターネットをメディウムとして、ウェブサイト、インスタレーション、レンチキュラー、ファブリックへと展開。ソロプロジェクトとしてニューヨークでの「Midnight Moment, Much Better Than This」(Times Square| 2015)が 話題に。日本では「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム | 2013)などに参加。
http://www.newrafael.com

 

谷口 暁彦 / Akihiko Taniguchi(1983-)

埼玉生まれ、関東在住。多摩美術大学大学院修了。自作のデヴァイスやソフトウェアを用い、メディア・アート、ネット・アート、ライヴ・パフォーマンス、映像、彫刻作品など、さまざまな形態で作品を制作、発表している。渡邉 朋也とともに、メディア・アートという芸術表現について思索と実践を行なうユニット、思い出横丁情報科学芸術アカデミーとしても活動中。近年の主な展覧会に「[インターネットアート これから]―ポスト・インターネットのリアリティ」(ICC/東京/2012)、「思い過ごすものたち」(飯田橋文明/東京/2013)、「オープン・スペース2014」(ICC/東京/2014)など。
http://okikata.org

 

渡邉 朋也 / Tomoya Watanabe(1984-)

東京生まれ、山口県在住。多摩美術大学卒業。コンピューターやテレビジョン、インターネットといったメディア技術をベースに、パフォーマンス、インスタレーション、映像作品、ダジャレなどを制作する。近年の主な展覧会に「scopic measure #07」(山口情報芸術センター/2008)、「transmediale 2014」(Haus der Kulturen der Welt/ベルリン/2014)、「光るグラフィック展」(クリエイションギャラリーG8/東京/ 2014)、「Affekte」(Kunstpalais Erlangen/エアランゲン/2014)、「マテリアライジング展Ⅱ」(東京藝大大学美術館/東京/2014)など。
http://watanabetomoya.com

 


♦掲載画像クレジット

久門剛史《after that.》青森国際芸術センター[ACAC]2013年